7月7日(日)
哲学の犯罪計画(ヘーゲルの「精神現象学」
を読んでいるうちにだんだん頭にくる。現実がどこにもないと言うならいったい現実とはなんだ…結局はスーパーマーケットのような巨大美術館の中の芸術品や万巻の書を読み漁る探求者が作り出すイリュージョンの中にしかないと言うのか?!
一気に妥協する。喉が乾いてきたからだ。
ちょっと早いけど発泡酒のサントリーの金麦を一気飲みする。夢の中へ…没入を試みる…もちろん缶麦酒ではそこにはたどり着けない。
要するにニーチェもヘーゲルも酔いどれの幻想の中にしか現実はないとでもいうわけだな(決してそんな事は言っていないと思いますが、何か言っておかないと気が済まないので言ってみました)。
「現実感」が頼りにならないなんていうのは僕が子供の時から思っていたこと、、要するにそういうことなのか?
僕の華奢な脳みそでは哲学者の言う事はとても理解できない。
永遠性や連続性は僕らが作り出すイリュージョン…行間はおろか本文も読み取れないイメージ貧困な僕はこう結論づけて本をパタンと閉じた。
何もわかってないことが本を読んでわかる。そんな時は独り言を言って自分の気持ちを慰める。
例えば…ヨーロッパの都市の石畳に染み込んだ歴史を嗅ぎ分ける人たちが歴史に現実感を与えてきた、、結局いつだってそうだったんじゃないか。
京都へ行って木戸銭を払って庭園を鑑賞して一体何がわかると言うのだろう…わからない僕はやけっぱち、、そんなことより僕は多分その土地の人たちのちょっとした仕草や暮らし方に歴史を感じる方だと思います…だってそのほうがわかりやすいもん。目の前にいるその人が歴史。
(本を閉じたところで玄関前で誰かが何か言ってるのがガラス戸越しにわかる。玄関を開けてみるとお隣の方が「洗濯物!」とおっしゃってくださった…にわか雨だ!ご本人が雨に打たれまいと、ご自分のお宅に駆け込む後ろ姿に、、ありがとうございますと大きな声でお礼を言う。
慌てて2階へ上がり干してあった夏布団を取り込む、、にわか雨を教えてもらったの、何十年ぶりだろう、頼りになるおとなりさん…お世話になります!)
5時近かったのでお酒の時間🍶
日本酒という雰囲気ではなかったのでサントリーウイスキーの角瓶の水道水割り、つまみはライ麦食パンを焼いてガーリックトースト、チューブ入りバターを付けてガーリックパウダーをふりかけただけ。
二杯目のウイスキーはお湯割りにした。僕は僕の父と同じでよほど大汗をかいた時以外は冷たいものが苦手、夏でも日本酒は燗をつけて、ウイスキーもお湯割が体に合っています。
そもそも日本で夏に氷を多用するようになったのはほんの100年位の歴史しかない。
でもたった100年のその歴史が流通システムを通じて歴史そのものを根本から変えた、、体感的に僕は追いついていない、、つまり夏は、熱いお茶を飲んでさっぱりしたい方です。所詮僕は時代遅れな人間です…あはは🤣
そんなこんなで憂さを紛らわせ、ついでに持って行きどころのない暑さも紛らわす。
やっと今本格的に熱帯夜連続の夏が来て、僕の夏ごもりも正念場を迎える、、なんちゃって。