6月29日(土)
閉じこもり梅雨激しや句集読む
ろうそくの火が面白くてまたろうそくを灯し、ちょっと見つめて、ふっと吹き消す…懐かしいろうそくの匂い。
朝ゴミ出しの時ポストを見ると郵便物。兄のために取り寄せた品物と本。本は僕が読むためです。2006年5月3日紀伊国屋ホールで座談会が開かれそれを本にしたものです。
懐かしむために取り寄せました。「この日、集合。」小沢昭一永六輔井上ひさし。
文字を追っていくと今はこの世よにおさらばした人たちのそれぞれの肉声がよみがえってくる。
憲法についてそれぞれの考えが開陳されている。証言は生きている。
永六輔が岡本文弥の言葉を紹介する…「戦争は嫌でございます。散らかりますから」(73ページ)、、胸に響く。
我が兄が…テレビで空爆シーンが映されるとあーあ、、せっかくの建物がめちゃめちゃに壊されて… (片付けるのが大変だ)、、確かにそうだ……爆弾も胸に響く。
夕方近く姉の長男、ぼくの甥っ子が久しぶりに顔を出した。缶ビールとお土産携えて。
積もる話を手短に脚色なしに報告してくる要領の良さ、姉譲り。
話はあちらこちらに飛びお互いの状況を把握。姉も住まいを彼の近くに移し、というか甥っ子にすべてお膳立てをしてもらって小康状態。甥っ子の要領の良さ、段取りの良さに舌を巻く。苦労人だけに、だてに歳は食っていない、一安心。
彼が帰った後、缶麦酒500ミリリットルは飲んでいたけれど、コーヒーカップ1杯の日本酒を飲み買っておいた松花堂弁当を食べバタンキュー。ぐっすり寝て今これを書いている。
懐かしき喋り繰り出す梅雨の夜
安心を土産に置いて梅雨別れ
お姉さまは息子さんの近くで暮らせるようになってお幸せですね。年寄りが(おいくつかは存じませんが)一人で頑張るにも限界があることが多く、やはり最後は家族との繋がりに救われる人は少なくありません。それを甘えというのは酷というもの。
私の義姉も今や、よく喧嘩した下の弟(わが亭主)を全面的に頼りにしています。その亭主は今月いっぱい風邪を長引かせてフル稼働できなかったのですが、義姉が頻繁に電話してきて「上の弟を今年早々に失い、今あなたに何かあったら、私はどうすればいいの」と泣かれて困っていました。元医師なので風邪薬や咳止めや抗生物質の処方箋を次々送ってきて、私が「薬中毒になる」と摂取を止めたくらい。
88歳と84歳だから年の差はほとんどないけれど、脳梗塞とか心臓疾患とか持病があると、あれだけ気丈でプライドの高かった人が、と驚くほど弱ってきています。健康でさえあれば、と今さらのように思いますが、自分の意思だけで何とかなるものじゃなし・・・