5月14日(火)
1日雨降り…路地を出たところのの紫陽花の葉っぱが梅雨を控えて生き生きとそこだけこんもり茂っている、見ているだけで清々する
紫陽花や五月の雨に葉の茂み
と、KBCのグループLINEに投稿
午後から小さな長椅子をばらした部材を使って本箱を作った。ほんとに適当。でも曲線がうまく生かせたので満足。
雨戸を閉めたまま2階で読書。
中学生用の平家物語を声を出して読む。
歳時記の春の部を少し眺める。歳時記って読み物だったんだ!
猫は春先にはらんで春の終わりには仔と産むということを知った。
馬は1年間、母のお腹にいて生まれるということも初めて知った。何にも知らないんだなぁ、ぼく。
第二次大戦中の実録も少しずつ読み進めている。当時の不条理な日常も記録に残しておいてくれたおかげで知ることができる。
無人のAIを搭載した兵器が実際に使われ始めた昨今もまた不条理。二重人格を生きなければならない現代人もまた誰かが書き残さなければならない。
膨大な古典の山を遠くから眺め、眺めるだけにしておいて…古今東西の芸術品をチラ見して、体を動かして絵画制作の真似事をして小説もちょっと書いてみたりして、、楽器もちょっとだけかじってみて…
どれもこれも中途半端だとは少しも思わない。
知るための手がかりは多い方が良い。
門前の小僧習わぬ経を覚え、、たとえ覚えなくても、、どの分野も少し覗いてみれば奥の深さが感じられる、それでいいと思っています。
海がどれほど深くても泳ぐのは海面。
それでも海の広がりと潮流やその深さは身に迫ってくる、、なんちゃって。
老学生深山麓春終わり
日本では連休シーズンが終わってそろそろ雨の季節の兆ですか。
こちらは今まさに万緑の時節です。若葉の森と草原に囲まれた田舎の家で先週末を過ごして、「万緑の中や吾子の歯生えそむる」という中村草田男の句を何度も思い出しました。
馬の胎児は1年もお腹にいるんですか。へええ~。一般に動物は妊娠中だと危険から身を守りにくいから、妊娠期間は短いと思っていました。一方、生まれたばかりで時には数時間で立って歩ける動物の仔も。これは早くから自衛できるようにという天の配剤ですね。初めて知ったことは私もたくさんあります。日本では田舎でも動物はあまりいませんから、こちらに来て学んだことはいろいろ。
休暇が終わっての帰途、混雑したアウトバーンでものした句。
・渋滞でしばし眺むる野ばらかな
今こちらの自動車道路の脇には、野ばらと並んで浜茄子や白いニワトコや、ナナカマド、アカシアなどの花が満開です。疾走する女性のオートバイ走者のヘルメットからはみ出した髪を見て
・栗色の髪なびかせてバイカーがナナカマド過ぎアカシアを過ぐ
紫陽花の葉の句(花は未だなんですね)を拝見して思い出したのは、橋本多佳子という俳人の
・あぢさゐやきのふの手紙はや古ぶ
でした。
もうすぐこちらは卯の花が咲き始めます。