5月10日(金)
変わってゆく日常と変わらない日常のバランス。
バランスが崩れる時がある。身の回りを再度立て直すチャンスでもあり危機でもある
リスク管理。アンテナを張ってセンサーのほこりは払っておく、まぁ基本だと思う。
生きている間は楽しく暮らしてなるべく人に迷惑をかけない… 老齢期の基本…まぁやっとこさ、身に付いてきた。
ハッピーリタイアメント…なんて言葉があったっけ。
55歳が定年であった頃の事なんかみんなさっぱり忘れている。
そのうち75歳が定年なんてことになるだろう。体が動くうちが華、働いていれば手足だけじゃなくて口も動くだろう、いやなこともあるだろうけど頭も活性化される(僕の父は…人間、酒を飲めるうちが華と言っていた)。
体動かしてお金を稼ぐ…これが幸せ…と考えられるかどうか、考え方なんて時代の変化に従わざるを得ないところもある(今、深い考えもなくこれを口にした。多分世間の同調圧力もこの中に入るかかもしれない)。
アメリカでは好きなように働き、好きなように食べ70歳で死ぬ、これが定説とまことしやかに話す人がいる。まぁ話すのは勝手。
本当にそう思っているアメリカ人が多く、ある意味、腹をくくっているのなら、うっかりツッコミも入れられない。
焼き芋ルームに閉じこもって、狭い範囲の周りの事しか関心がないくせに面白い話は聞きたがる、面白い話を探している、のんきなおじいさんとしては、休憩の時間。
そんな時、今までなかったじゃないか…やっと手にした休憩時間、
来年の春までそれでいいや。
それから先はそれから先に行って考える。
今突然、ふと、おとぎ話にある花咲か爺が僕のメンターに見えてきた。
狭い路地を通るときおとなりのよく手入れされた色とりどりの花の植木鉢の列が目の高さに見える。当然、観察するにはもってこいの状況になる。
毎日毎日花の道を通って散歩に出かけている。
花の小路。
路地裏によく手入れされた植木鉢が並んでいるだけで幸せ。
まぁおこぼれに預かっているようなものです…昨日、お隣の方に顔が合ったので…、花、本当にきれいですね、、楽しませていただいてます、ありがとうございますとお声掛けしました。花のような笑顔が返ってきました。
花はまるで僕のためにそこにいてくれるようなものだ。僕は心の中で毎日やーこんにちはと声をかけている。
あ、ところで、そういえば僕はプールで目があった全員に挨拶をしています。僕の気分を良くするためです。
別に何か下心があるわけではありませんがどうせ暇なのと、その反応が面白くてやってます。
知らない僕に突然挨拶されても、がんばって挨拶を返してくれる人がほとんどです…そしてそのうち顔見知りになり…目が合えば挨拶するようになる。そして知ってる人になる。それ以上でもそれ以下でもない。
それでもそのうち相手も話題を振ってくれるようになる。
昨日、僕は、つばが赤い野球帽と明るい赤のウィンドブレーカー着ていたので…着替え室で、一緒になった体格の良い方に…声をかけた、、赤い服を着ているのは訳があります…転んだ時助けてもらいやすいからです、、山でも目立つ服を着る基本の通り実行してます、、とお声掛けしたら、、その方が…ぱっと明るい顔になり、、
昔、幅のあるキスリングと呼ばれる大きなリュックサックを担いでさんざん歩きまわっていた山男だったということがわかりました。
話ちょっと花が咲いて、、娘さんが買ってくれたという高級下着の話にまでなりました…まぁたわいない話ですがお互い愉快になりエールを交わして別れました。
花咲か爺にはなれなくても、目を合わせてにっこりすることぐらいはお茶の子さいさい。
僕の姉が昔言っていた…かわいいおばあさんになりたい、、
僕もかわいい話に花を咲かせるおじいさんになろうかな…
耳が遠いことなんか何のハンディにもならない、、話が半分聞ければ、後は適当に判断してニコニコしていれば、ばかっ話に花が咲く、、あはは。
嘗ては日本の労働慣行の特徴として「終身雇用」という制度がよく取り上げられていましたね。この制度が生まれた当時は日本人の(多分他の多くの民族も)平均寿命は60に満たなかったので、55歳で辞めればほぼ一生務めて、辞めた頃にあの世へ。だから終身。
今日、夫の田舎から帰る途中、車の中で聞いたラジオのニュースで言っていたのですが、労働力不足で多くの企業で空きが埋まらず、そのため生産量が低下して経済の衰退につながっているとのこと。
ドイツには失業者の数が多すぎるのに、人が集まらない、という矛盾がありますが、これは失業手当の額が多くてしかも長期にわたるので、就労を軽んじる人が多いのと、生活保護の額が最低賃金で働く人の収入より多いため、仕事をする気にならない、という背景があります。失業手当をカットし期間を短縮し、生活保護の受給額も減らせば、問題はすぐ片付くと私などは思うのですが、如何せん、一旦手にした権利、いわゆる既得権を手放すことには大反対があって特に社会民主党は票を減らすことになるので、それらは聖域として手をつけられずにいるのです。
だからニュースでもその点には触れられませんでしたが、事態は年ごとに深刻になるので、1)開発途上国の優秀な人材を連れて来る、2)国民に67歳かできれば70歳まで働いてもらう、3)託児所や保育所を増やして女性が仕事に出られるようにする、と、こう書くと、日本が目下考慮している策と同じですよね。この中で定年を延ばすという案は、日本では既に一部実行されているようですが。日本人の間で労働をバカにするという傾向が見られないのは、幸いだと思います。