< 変わる >
これどっかで言ったと思うんですけど、僕が尊敬する先輩がかつて言ったことがある。人って子供の時からずっと相似形で大人になるんだね…。僕が22先輩が25の時の会話。そうだと思った。
そう感じられるのは全ての行動が記憶されているおかげ。細胞は日々死滅し再生しているわけだから何年か前の自分と今の自分とは肉体的にはかなり別人なはずなんだけど記憶の連続性でかろうじて一人の人格で済んでいる(この言い方でいいかどうかわからないけど)
若い人たちが劇的に変わるのを見てきた。幸運だったと思う。見られたことがだ。お得意さんのたった一言で染めていた金髪は黒髪に変わった。親に言われても、先生に言われても一切耳をかさなかった若者が心を入れ替えて現場に出てきた。またある時別の人で、朝、事務所に頭をきれいに剃って顔を出した若い親方がいた。所々カミソリでつけた傷が痛々しい。心を入れ替えるために夜中、奥さんに剃ってもらったそうだ。それを見てもちろん僕は感動した。何に感動したかと言えば…人は変われる…ことにだ。この話を人にするとある人はこう言った、、前々から変わりたいと思っていたんでしょうね、そのきっかけが欲しかっただけ…。
50年前に先輩と交わした…相似形の話。修正を加えなければならない。人格は変わってゆく。結婚して私変わったでしょ、と言ったのは我が姉だ。変わったかもしれないと思った。人は相手に対しストレスにもなるし癒しにもなる。ストレスも癒しも変化するための起爆剤になる。
日々の生活態度は大げさに言えば自分の生き方だ。生き方の方向性が同じなら性格の違いは多少目をつぶっていられる。人はこうやって群れていく。群れの中で変えられていくのだけれどそれが新しい自分に変わった頃…それでも相似形と感じられるのは自分らしさに対するこだわりだろう。徐々に変わっていったものを変化と感じられるのは群の中にいる時だけだ、多分。群れに無理に過剰適応しちゃったこともある。群れの中に安住している時だけ堂々と変化を宣言できる。群から離れて変化するとサポートが減るので変化した場合のリスクが高まる。
(突然ですが、僕は分かり切った文章書くの面白くない。分かり切ったことを言う自分があんまり好きじゃないです、本心は「時々」自分を変えてみたいのだと思います)
相手がいれば相手が変わらなければ自分が変わって対処すれば良い。パートナー、仲間が少ないと、意識して自分を変えていかなきゃいけない。
人間て面白い。何が面白いかと言えば…歳を重ねても臨機応変の構えだけは作っておくと言う姿勢がだ、多分人間に組み込まれている、それだけぼくらはビクビク暮らしてきた、人間の歴史始まって以来、たぶん。勇猛果敢に前進するだけだったら多分僕らは全滅してる)
例えばね、ぼくの場合、笑わないでくださいね
もし大洪水に見舞われて家全てが流されちゃって、万一、生き残った場合、、保険金でプレハブを建てる。なぜプレハブかと言うとプラモデルのおもちゃと同じで機材を運んでもらえば自分で組み立てられるからです。方丈記じゃないけれど雨露防げる六畳間で充分のびのび住めます。そのつもりです。あ、筏も作っておこうかな。葛飾区は洪水に備えて小舟を持ってる人結構いると思う。筏なら部屋に置いて床に敷いておけば世話はないし。
と、今日のお題は…変わる…
ところで僕は神経質な僕から大雑把な僕にやっと最近変わったと思う。大雑把な僕が神経質な僕をなだめた。僕は変わったな。(30歳代の頃20歳代で特許関係で付き合ってた友人に久しぶりに会ったときに言われた…すっかり変わっちゃって、普通の人になっちゃったんですね、、、ですと。はあ?いったい僕はどんな人だったんですかとは聞き返しませんでした。
思い当たるところがあったからです。例えば実用新案で生活便利グッズをずいぶん申請しましたけど、本人はそのうち何かヒットが出るだろうと思ってました、本気で。熱が冷めた頃…人間なんてみんな考えることは同じで…僕が1つ実用新案を出すと同じようなアイデアがどなたも浮かぶらしく特許庁はその都度申請料が入るということに気がつくまで時間がずいぶんかかりました。一緒に実用新案を売り込みに行った昔の上司が言った言葉…あの頃が楽しかったなぁ…聞いた僕もうれしかったです。夢を肴にその人と何度か美味い酒を酌み交わしました。今思いだしても、ご気楽な僕らを遠くから眺めてニンマリしてしまいます)
皆さんはどうですか?おおざっぱな聞き方で恐縮ですが…変わりましたか、例えば20歳の頃の自分と今を比べると?
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動詞マニア 変わる 023
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変わったような、変わっていないような…感じ、納得する人は多いと思います、それを言いたくないばかりに言い訳のようにぼくはごちゃごちゃ言ってます。そもそも自分の性格をあれこれいじくり回すのが好きじゃないぼくは、いじくり回すな、と人にも言ってきました。一方で…自分の性格を持て余している人もたくさん見てきました。身内にもおります。出会いと付き合いが人の進路に大きく影響するなぁと思っています。わけわからんこと言ってすいません。もう慣れてますよね…あはは、笑ってごまかす。
変わったような、変わっていないような。栴檀は双葉より芳し、ドクダミは双葉より臭し、雀百まで踊り忘れず、蝉は死ぬまで歌いやめず。みんな生まれもった遺伝子に従って生きてるんじゃないかなあ。あの頃はアホだったなあ、どうしてあんなくだらないことにうつつを抜かしていたのかなあ。と嘆きつつ、もう一回少女時代・娘時代をやれても、同じことを繰り返すと思う。ただ、「歳を重ねても臨機応変の構えだけは作っておく」は大切な心構えですね。あるとき、母親が「老いては子に従え、というけど、私は従うつもりはない」とのたまった。そうですか、従っていただかなくて結構です、でも私もあなたには従いませんから、それぞれが自立して暮らしましょうね、と言ったら黙ってた。特に今変わらなくても、まあ、他人さまには迷惑かけずに暮らしているから、当面はいいか、というところです。