(在庫一掃、蔵出し記事です、運営側システムの何らかの事情でアップできなかった分です)
7月26日(水) 快晴予報
いま世界の哲学者が考えていること:岡本裕一朗著:ダイヤモンド社2016年9月第1刷発行
もともとこの本を取り寄せたのは…シノプティコン(多数による少数の監視)と同調圧力は何か関係あるのかしら…ということが気になって他の本で紹介されていたので読んでみたくなったのでした。
内容はわかりやすい世界の哲学者ガイドブックでした。
僕らは自分がわかる方法でしか世界を理解しない、さらに悪い事は…どうやって理解したかも十分に理解しているとは言えない。
本の最初の方を読み進めただけで、こんなことを言いたくなるほど、この本は刺激に満ちている。
この本の中に、チャーチランドという哲学者の本が紹介されています。この哲学者が描いた本(「認知科学…脳科学から心の哲学へ」(1995年))
の中の彼自身の新鮮な驚きに触れた箇所がありますので引用いたします(孫引き)
「認知科学…脳科学から心の哲学へ」(1995年)
66ページ
脳はどのように働いているのだろうか。いかにして脳はものを考え、感じ、夢を見る自我を維持し、自己意識をもった人の支えとなっているのであろうか。神経科学や近年の人工二ューラルネットワーク研究から得られた新たな成果は、こうした問題に一群の統一的回答を提示している。(中略)本書執筆の動機は、何をおいても今まさにその姿を現しつつある新たな描像と、長年の神秘に対する新たな説明の可能性を前に、わたしがただひたすら興奮を覚えていることにある。だが、これはわたしひとりに限ったことではあるまい。今、いくつもの学際的分野が高揚的雰囲気に満ち溢れている。
引用以上
まさに僕らの期待でもありますよね、、心とは何か…脳神経科学者や哲学者でなくとも一般の僕らでも真っ先に知りたい分野です。この1点に絞ってみただけでも今現在がとんでもない時代に差し掛かっていることが自覚 できます。
(この世界がどんなに加速度的に進んでいるかは僕にははっきりと見えているわけではありません、当たり前。
ところが自分の身近に引き寄せてみるとちょっとだけ理解できます。
例えばほとんど読者のいないこの日記にしても…無理して作品と思えば…制作にあたってコストがかかっているわけではありません。むしろある意味僕の遊びになっている、ただで遊べる遊び、こんな大人のおもちゃ今まであったでしょうか🤭
これはもちろん僕が指摘していることではありませんが、現代は文字情報に満ち満ちているという意見があります。ダラダラと流し続けている僕自身のこの日記がその一例。
例えばFacebookやTwitter、Instagram、LINE上でやりとりされる文字情報の上にさらに文字を補完する画像や動画、、今社会はかつてないほど文字に溢れている、日本だけの現象ではないだろうと思います。
ところで僕は言葉が脳に及ぼす影響について何を知っているだろう?
わからないことを、わからないと言えることが大人の振る舞いでこれが勇気がいることなのだと思います。ソクラテスが強調したのもそこですもんね。 勇気の勘違いはそこいら中に蔓延していると僕は思います。 今回のリーマンの話とても良い教訓になりました。 なんでもわかったふりをして説明しだす町内のご隠居さんは落語のネタですよね。小説の筋の引き回し役でもあるかも。 面白いと言って笑って済ませる話とそうでない話しっかり見極めること、これもまた、結構難しいなぁと思いました。