暖房具のいらない今の陽気がとても貴重ですね。気分がいいので狭い家の中をフラフラできる。
部屋のあちこちにできた本の山を適当に漁ってはパラパラめくる…これが結構面白いのです。読みさしの本もあちこちに見つかり所々読み進めてみる。これがまたまた面白い。
ある先輩を思い出しました。新橋の新建材の中堅の商事会社の営業マンだったその人は…僕の上司でもあったわけですが…ちょっと暇があると…机の引き出しを開け、長年の間に交換した数百枚の名刺を指先で繰って次々に見ていくのです。僕の顔を見ながら…これで次の作戦を立てるんだみたいな顔してました、、暇の時はこれをやるんだと僕に言いました、これがいいんだな…と独り言。
本の山のどの1冊も知らない人々ではあるけれど…その時代のいろいろな風景が出現する、息吹も感じれば、風も吹いている、人も生きている、当たり前のことですが時々忘れます😉
そう、10月中旬といえば暑くも寒くもなく、空気も澄んで、金木犀の香りなどして、体にも心のも一番いい季節ですよね。
虫干しってあるでしょう。これが夏の土用の頃に行われることが私は不思議でした。なぜ涼しい風が吹く頃まで待たないのかしらと。帰国するのは10月以降なので、私は時間が許せば母の着物や祖父・父の読み物を秋の空気に当てるようにしています。
今調べたら「近年、土用干しは熱気を含むからよくないとして、空気の乾燥してくる秋の、晴天が2日以上続いた日のあとを選んで行うようになってきた。」とありました。ほらね、だから言ったでしょう。
虫干しの季語は依然夏みたいですが、これは変えた方がいいのでは。ついでにわが駄句を。
・虫干しや四十銭の書に見入る びすこ
これは夏でも秋でもいいですよね。