辻邦生の「夏の砦」をリクエスト棚(事前に取り置きを頼んでおくと図書館内のそのコーナーにリクエストした本が置いてある)から取り出して、閲覧室で読み始めた。
(ハードカバーにしては字の小さい汚れのひどい草色の本、裏の貸し出し期間票(懐かしい!)みると最初の貸し出しが46.7.18と、おそらくは回転式のゴム印で押した印字が見える、昭和46年か、もう50年間も読み継がれているのか、、)
古い屋敷のあちこちの描写とともに、親しくなるとまとわりつくような粘着性?を示す少女がのち、古いタピスリーをめぐって成人して異国に失踪するまで、気がついたら50ページ近く読み進めていました。あぁ…こーゆー作家だったんだ、、「読める」と確信してパタンと本を閉じました。お腹がすいたので図書館内の喫茶室で550円のカレーの大盛りを食べ、また席に戻り辻邦生の本は読みさしたまま夕方6時まで山と積まれたリサイクル本を読んでいました(この日、図書館は大量のリサイクル本を出したので、めぼしい本を大量にもらってきたわけです♪)。左右の静かな人たちはいずれも何人か入れ替わっていました、夏休み中の中学生気分で過ごせたなぁと思いました。帰ってから…ゴーヤを買ってきて…どんぶりいっぱいのゴーヤチャンプルをつくりました、そして物干しにテーブルを出して小さなろうそくを立てチャンプルを食べながら缶ビールを飲みました、ひねた中学生日記、失礼しました。
西行花伝、、もちろんとても気になりますが…今一章ずつ読んでいる小説のどの段落にも作者自身が投影されているような安心感があり、ぜひ読みたいという慌ただしい感じではないのがちょっと不思議な感覚です。そのうち生きながらえていれば出会う本かなぁとちらっと思いました…すいませんかっこつけて😅