4時、目が覚めた。外はもう明るい。そうだ久しぶりに、おっと、何ヶ月ぶりかに、荒川土手に行こう。5分とかからない。途中の公園の花壇はいろいろな種類の花と色で小ぶりのものが多く手入れをしているグループの趣味はぼく好み、いつもハズレなし、気分爽快。
座敷牢から外出許可をもらって外に散歩に出た気分。土手に向かう途中の街並みが少しずつ変わってきている。新しい外装の家が目立つ。土手に立つと…朝日が舐めるようにして高速道路から川面まで照らす、快晴だ。挨拶がわりにしていつもの階段を往復して深呼吸… 2ヶ月ほど前から水泳を再開したので運動はそこそこでおしまい…気分一新。
今までにない様子の兄の電話による3ヶ月前の救援要請から、今まで僕の環境もすっかり変わった。あ、環境はあまり変わっていないのですが暮らしの考え方が変わった…兄とともに僕自身も暮らしとの向き合い方が、ちょっと大げさかもしれませんが明らかに変わった。高齢者にとって一人ひとりの暮らしの変化は他の高齢者にも直接影響する…僕はそう思っています。高齢者は1人で暮らしてはいけない。そうも思っています。可処分所得が限られているからと言って生活もそれに合わせる必要はない。お小遣いを会話の材料にする。落語のハチとくまさんが屋台の蕎麦屋を始めて、お互いにそばを何度か注文しあって…さていくら儲かったかと銭を数えると少しも増えていない。その代わりに…ここが肝心なのですが…減ってもいない。僕がスモールビジネスで言いたいのはこれです。これで良いのです。お金を介在させてコミニュケーションを増やす…。なんたってお金を払っているのですから「恩にきる必要はない」もう一方は…お金をもらっているので「恩に着せる必要がない」。お互いのプライドは保たれる。ありがとうがこだまする。
こんな簡単なことを理解するのに30年かかりました、金は天下の回りもの、利子もちゃんとつきます、あはは。
お金との付き合い方って、もろにその人の人生観がでますね。一般にドイツ人はすごいケチですが、聞いてみるとフランス人も英国人も同じ。彼らの場合、授業は全て無料だし医療費も不要、なのにどうしてあんなに出し惜しみするのか、何を恐れているのか、さっぱり分かりません。あ、そうか。バカンス。このためにお金がかかるらしい。それも、どこへどれだけの期間でかけたか、それが重要で近場で済ませるなんて恥ずかしいことだって。だからみんな、80%までがドイツ人観光客のマヨルカなんかに出かける、遠いところほどいいから、バリ島も人気。何だか見ていて虚しい・・・というのは負け惜しみじゃないですよ。