最近気になること…
2007年問題、団塊の世代の大量退職に伴い、それまで培われたノウハウ、雲散霧消…してしまったのだろうか? 例えば…
明治大正昭和と…引き継がれてきた日本建築の在来工法…名人上手がかろうじて伝えているのだとは思うが…名人上手を生み出す土壌…つまりその他大勢の職人さん達母集団の少なさが気になる。
優れた政治家を生み出す母集団つまり僕らも気になる、問題は観客の質、その他大勢の鑑定眼、プレーヤーを見極める鑑定眼が曇っていないかどうか。
団塊の世代のノウハウ、伝わっていなければ何がノウハウだったのかもわからない、そもそも何が伝えるべき「実体験」だったのか、の自覚がない、問題はそっちだったのか?
(10年前の本が、図書館からリサイクルとして放出される…宝の山に見えるのは…貴重なノウハウがさりげなく提示されているからだと今やっとわかりました、ノウハウは其処此処に(そこここに)提示されている!、、、一例をあげれば…政策に関する著作… →)
①政策条例の作り方(第一法規2010)、②地域再生マニュアル(朝日新聞出版2010)、③「減税自治体」実現への道(ぎょうせい2009)、④新しい自治の仕組みづくり(ぎょうせい2006)、、、いずれも単なる机上のプランとは違い仕組みの組み換えに実践的に取り組んだ報告書です、GOTEN文庫に展示しておきます)
あら、いやだ。今みると、ブログのハートをクリックするつもりが自分のコメントのそれをクリックしている。
そうでした、ハツリ。これscrapingというんですね。うちの亭主の業種もそうですが、欧米の科学技術導入以前に独自に日本で発達を遂げていた業種(冶金、土木など)では、用語に和語が多くて他の分野と違い欧米語からの訳語ではないため、結構覚えるのが大変でした。
焼きなまし、手込め(機械を使わず人力で造形)、ひけ巣、山留め、土被り、乱れ・・・
政策条文→政策条例
そうそう、私は産業における名人芸がまだ残っているのか気になっています。工作機械の摺動部分、ベッド(作業台)の上を大きな金属の塊がスムースに滑っていく。そのためには合わさった二つの表面が付着し過ぎず(そうなると動かない)、隙間ができず、よい「塩梅」に滑らなければならない。当時は80年代だったのですが、工場長さんが、その「塩梅」はコンピューターでは出せません、と言っていました。1人の職人さんの腕にすべてがかかっているって。彼だって国宝です。
また、神戸の震災の数年後に明石海峡にかかる橋を見に行ったとき。橋を支えるケーブルがすごい。どうやったら、こんなにうまく縒り合された太いケーブルを作れるのか。これも名人芸ですが、後継者が見つかる前に天災が起きてこれを修理しなければならない場合、誰がどうするのだろう、と現場を案内してくれた人が不安げに言っていました。
若い世代にこういう技術にチャレンジする人がいてほしい。銀行家や政治家やタレントになりたがる人はウヨウヨいるから、そういう職業はできれば冷遇して、本物の職人さんを厚遇しなければ。でもそれを決めるのはウヨウヨの政治家だから、やっぱり難しいか。