< ねつい VS 飽きっぽい >
子供の頃、ぼくは何か夢中でやっていると母は「ねつい」ね、と言った…今突然思い出したが…兄の小学校の文集にぼくのことがちょっと載っていた…弟にボール紙で飛行機を作る作り方を教えたら…何台も何台も飽きずに作り続けている、、、と言うような作文だったと思う。床の間に十数台の手作りの紙飛行機を並べた光景をおぼろげに覚えている。
小学校の通信簿に「飽きっぽい」「投げやりである」と何度も書かれてあったことも思い出した。僕自身は今考えてみると…どれも当たっているような気がする。つまり熱しやすく冷めやすい。これは悪口の部類だろう。反論を試みる。
飽きっぽいのは取り組んでいることが飽きたからだろう。これはまぁいい(どこがいい?)
ねつい…は今調べたら古語がそのまま使われているものだろうと言うことだ。職人の間であいつは「ねつい」と言われたら研究熱心の意味だと思う。しつこい、と言う意味もあるのだそうだがプラスイメージのままにしておこう。
飽きっぽいのは悪いことか?僕はそうは思わない。同じ問題に時間をおいてまた取り組むならそれは飽きっぽいことにはならなくなる。仕事を放り出しても、またいつか取り組めば…それは仕事を放り出したことにならない。繰り返しの間隔を狭め頻度を増せば「飽きっぽい」は「ねつい」に変化する。
そもそも飽きっぽいとは何か。面白みが感じられなくなったからだろう。ねつい、とは何だ。面白いから飽きないのだろう。この話題ねついレベルまで行きつく前に飽きてきたので保留にします、今日はこれまで。
(僕は何かに夢中になってそれがアディクション(嗜好癖の乱用)にまで高まって生活に支障をきたすようになったとき…改善策を提案する時、いつもこう言ってごまかしてきた、つまり、アディクションを卒業するには今取り組んでい
るアディクションより面白いことを見つけ出せば良い。言うは易し、行うは難し)
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形容詞マニア いちまる 2月3日
形容詞マニア いちまる 2月3日
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術ない…音声入力でいっぱつで出てきました、なるほど。ブレヒとは俺がことかとブリキ云い、、、パクリ。形容詞を名詞扱いして「な」をつけて、キュートな、ビビットな、、、は反則ですかね?Vさんが可憐な方だとインプットしました…🙂
ねついからこそ飽きっぽいのかもしれませんね。人が少しずつゆっくりやることを短時間でガ—っとやって、燃焼し切って、ということなのではないかしらん。それだけエネルギーがあるわけで、何でもいつまでもモタモタやっている自分から見ると羨ましいです。
「ねつい」って古語?関西や四国には古い言葉がよく残っていますが(なすすべがない、という意味のずつない、術ない、とか)、東京では時代とともに言葉がくるくる変わるので古語はあまりないのかと思っていました。でも職人さんの世界では温存されているのですね。だけどその職人さん自体が減っているから、言葉も耳にしなくなる。
この文芸クラブの写真ギャラリーに「錻力」のお店があって、ブリキってこう書くのかと初めて知りました。オランダ語からだそうですが、そういえばドイツ語ではブレヒといいます。名詞は外国語から簡単に取り入れられるけど、形容詞で外国が起原という言葉はないでしょう?ホットとかナイスとかクールなど、いかにも、というのは別にして。
そうそう、先日ろれちゃんaliasカレンさんと「可憐な」の反対は、と論じておられましたが、これドイツ語にぴったりの言葉があるんですよ。frech(フレヒ)です。ブレヒで思い出したんだわ。このフレヒの訳がなかなかむずかしいのです。厚かましい、生意気な、図々しい、等の訳が辞書には出ていますが、これではニュアンスが伝わらない。この形容詞は、ふてぶてしい政治家から高飛車な売り子、手こずらせるガキまで幅広く使われます。わが家でも、私を非難するときによく出てきます。こんなに可憐なのにいい・・・