< 不甲斐ない > 先日の全日本女子卓球選手権をたまたま見た。決定戦だった。決定的瞬間を見た。ときどき不敵な薄ら笑いを浮かべる伊藤選手に対しベテラン石川選手が若手選手のように食らいつく…たかが卓球じゃないか。 ま、それにしてもこんな小柄な選手たちのどこにあんなパワーが潜んでいるんだろう。すぐに目が釘付けになる。追い詰めていく石川選手。最終ラウンド、渾身のいっぱつが決まる。 鮮やかな逆転優勝。これ以上ない見事な逆転負けを食らいベンチに座りこむ伊藤選手の背中をここぞとばかりにカメラマンが執拗に映し出す。背中に語らせよーってんだな、プロカメラマンの見え透いたテクニック。 背中は嘘つけない。誰も寄せ付けない背中が、時々喉を詰まらせながらもベテランらしく最後の気を奮い立たせインタビューに答える石川選手の声を遠くに聞きながら、震えているように見える。全神経を集中させている。何に向かって? ふがいない自分。ふがいないトップアスリート。勝負は時の運。それでも、ふがいないことに変わりは無い。トップアスリートなのだから…たしかな言葉が見つからない自問自答を繰り返しこれからまた長い時間をかけてイグニッションスパーク(点火)を待つというわけか…それでこそプロ…外野の無責任な無言の囃し立てを背後に聞きながら、全存在をまた懲りずに賭ける。 人って、ふしぎ。 (「不甲斐ない」のお題はhatsu.morisawaさんからいただきました)
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ベッガとはあたいのことかとびすこ言い。
kareさん、どうして私のまたの名をご存じ?もしかして、Kネットの同窓生?
うわあ、悪いことはできないなあ。(するつもりはなくても、してしまう恐れあり。)