< 不甲斐ない > 先日の全日本女子卓球選手権をたまたま見た。決定戦だった。決定的瞬間を見た。ときどき不敵な薄ら笑いを浮かべる伊藤選手に対しベテラン石川選手が若手選手のように食らいつく…たかが卓球じゃないか。 ま、それにしてもこんな小柄な選手たちのどこにあんなパワーが潜んでいるんだろう。すぐに目が釘付けになる。追い詰めていく石川選手。最終ラウンド、渾身のいっぱつが決まる。 鮮やかな逆転優勝。これ以上ない見事な逆転負けを食らいベンチに座りこむ伊藤選手の背中をここぞとばかりにカメラマンが執拗に映し出す。背中に語らせよーってんだな、プロカメラマンの見え透いたテクニック。 背中は嘘つけない。誰も寄せ付けない背中が、時々喉を詰まらせながらもベテランらしく最後の気を奮い立たせインタビューに答える石川選手の声を遠くに聞きながら、震えているように見える。全神経を集中させている。何に向かって? ふがいない自分。ふがいないトップアスリート。勝負は時の運。それでも、ふがいないことに変わりは無い。トップアスリートなのだから…たしかな言葉が見つからない自問自答を繰り返しこれからまた長い時間をかけてイグニッションスパーク(点火)を待つというわけか…それでこそプロ…外野の無責任な無言の囃し立てを背後に聞きながら、全存在をまた懲りずに賭ける。 人って、ふしぎ。 (「不甲斐ない」のお題はhatsu.morisawaさんからいただきました)
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ベッガとはあたいのことかとびすこ言い。
kareさん、どうして私のまたの名をご存じ?もしかして、Kネットの同窓生?
うわあ、悪いことはできないなあ。(するつもりはなくても、してしまう恐れあり。)
私もベッガさんと同じ思いです。
不甲斐ないったらありませんよね。
気の小さい男の忙しい計算については耳が痛いところがあります🤭なさけない☹️
さっそくリクエストにお応え下さってありがとうございます。こういう品格ある不甲斐なさもあるのですね。
私が憤っていたのは、もっと低次の不甲斐無さ。ユーモアで味付けした格調高い(皮肉ではない)このサイトに、いきなり入り込んでギャアギャアと喚くなんてお行儀が悪いと分かっているんですが、まあ、聞いてください。
先日たまたま「落窪物語」のあらすじを読んでいて、哀れな落窪の君の身の上に、そうだ、私、昔から腹を立てていたことがあるんだ、と思い出しました。継子虐めの話、欧州にも多々ありますが、誰もこと挙げしないのが、実の父親の不甲斐なさです。
自分の娘が後妻に虐められて辛い目にあっているのに、どうして知らん顔してるのか。そもそも、そんな性悪女をなぜ妻にするんだ。「野の白鳥」の王妃なんて、王女を貧しい
百姓のところに追いやって王子を鳥に変えて、父親はそれを何とも思わず王様業を続けてる。シンデレラのパパも、後妻の連れ子にはドレスや宝石をおみやげに買ってくるのに、シンデレラには木の苗一つ。そもそもボロをまとった実の娘に目を留めることすらない。
グリム童話では最後に邪悪な継母が罰せられることが多いけど、腑抜けの父親に何のお咎めもないのはなぜ?これって「不作為による幇助」じゃないの。日本でも西洋でも、男の不甲斐無さは、無理もないって同情されていたわけ?ひょっとして「不甲斐無い」のは男の属性・男の性(さが)とでも?まったく!!
長くなるので、今回はこの辺で引き揚げますけどね・・・