年初めの朝風呂。番台で牛の形の石鹸をもらう。台所に置いておけば多分半年ぐらいは使える、ありがたい。混雑度はいつもの倍。カランの上に付いているシャワーでお尻の穴を洗い、入り口脇にある大きなシャワーで全身に湯を浴びる。混んでいたのでサウナは諦め湯船に入ってあっさり洗って出ることにした。そうと決めたら…いつもの烏の行水とは違う気分になり、せめてゆったり湯船につかって洗い場の全体を見回す。 夜の人工照明と違い、高い天井の大きな明かり取り窓から、さんさんと午前中の陽が差し込み、入浴客の裸身を明々白々に浮かび上がらせる。見たくもない細部に至るまでぎょっとする位、普段と違う露骨な風景に…感動した。なんて平和な風景。なんて庶民的。彫り物をした連中も、子供も大人も、筋肉自慢も、僕みたいにあばら骨出た老人も、やわらかな蒸気に包まれ下町の人らしく誰もが行儀よく次々に体を清め、入れ替わり立ち代わり出入りしている。 普段は全く興味がないので、人の体を見回す事はしない。(あ、そうでもないか。この間、倶利伽羅もんもんのタトゥー、背中一面、どっぷり墨が入っている人がいたけど、何の図柄かいまいちわからなかったので聞こうと思ったけどやめた。もう一人その筋の人間には見えなかったけど、刀を切りむすんでいるイラスト、つまり背中に大きく、刀でバッテンの刺青してる若い衆もいた。こういうのは嫌でも目に入るからつい見入ってしまう)でも今日は特別。しっかりとくまなく頭の中でヌードデッサンをする。アングルの名画、トルコ風呂の女性群の向こうをはる男たちの尻。粉飾がなく、現実的な分だけ見ているだけでも、「おもしろい」。一つ一つ表情に味がある。いろいろな尻に胸の内で声をかける。これ見よがしに鍛えたボールのような形のよい尻には、心も磨けよと、尻の肉がこそげ落ちてもなお、矍鑠(かくしゃく)としたご老体には同志のエールを、小学生のちんちんや尻には、こころして、勉学に励み、後を頼むぞと声をかけた、、、すっかりいい気持ちになって風呂屋を後にしました。あーおもしろい、朝の銭湯。ちなみに、最近はタオルで前を隠す人は皆無で、それがエチケットみたいな感じです。どうなんだろう?ま、どうでもいいや。次回のテーマは…未定です。飽きるまで形容詞を取り上げていきます。書いていても結構面白いです。あ、お題、というか、興味ある「形容詞」ありましたらご一報ください、ってそんな暇な人いらっしゃいませんね🤪😅
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昔サントリーか何かで等身大のヌードポスター作ってたんですよ、それを手に入れて3畳間の貸間にはっといたら年下の同級生が気にいっちゃって何度も来るもんだから鍵を預けて彼にも部屋、利用さしてあげました。その部屋は夜の学校通うのにロッカーがわりに使っていたところでした。海水館と言う有名なアパートで家賃3000円でした。
ずっと昔、幼い甥を連れてあるお宅に伺ったとき。廊下の壁にヌード写真が掛けてあったんです。べつにいやらしくはなかったけど、あ、やばい、と目を逸らせる私に甥が「あ、これからお風呂に入るんだね。」あ、あ、そうね。
いやらしい、も形容詞ですね。