千夕報　📎　004

5月11日(日)

一人ひとりの顔を見る、一人一人と話すことの大切さをいい歳をして今頃大事なことと再認識しています。

町会組織が、古くからあるかつての先駆的ボランティア組織がそうであるように高齢化が進んで次世代の担い手がいなくて困っている。こんな時こそ、一人一人ときちんと対面してお話をしていく。僕の最も不得意な分野ですが、実は遠回りしているようでもこれが1番だと思います。

一人暮らしの高齢者にも、お身内の方も、遠くのご親戚の方もいらっしゃる。そんなことを人事興信所じゃあるまいし、チェックしようと言うのではありません。

近所で子供たちがたむろして遊んでいた昔のことを懐かしんでもしょうがありません。老人と子供が一緒に暮らしていたのは遠い昔のこと、育ち盛りの子供が夕方近くまで外で遊んでいたのも昔のことです。

僕が町会のことに目をつけたのには訳があります。一人一人と向き合うきっかけぐらいにはなるかなと思ったからです。一人ひとりには歴史がある。似ているようで、似てない。人に歴史あり。温故知新。

近くに住んでいる〇〇です。家の2階を解放しているので、お茶を飲みに来てください。あるいは何曜日に〇〇のサークルをやっています。よろしかったら覗いてみてください。

その時に、葉書位の大きさで、自己紹介とやっていることを簡単に書いたものを置いてくる。

まずはこんなことからスタートです。微助っ人のメンバーの皆さんとも、このスタイルで一人一人とお話しさせていただけたらと思っています。僕は僕の得意なスタイルで行く。それぞれの方がそれぞれのやり方で顔見知りになって行くことで見えてくるものもきっとある。

高齢化が進む町会組織は硬直化していると考えるから全体が見えなくなる。つながりは、細くなっても生きている。

一人一人の顔を見てお話しする。灯台下暗しとはこのことです。僕の身の回りの人たちのことを僕は知らない。最も身近な半径100メートルのフィールドワークスタートです。

基本的に初めて会う人にも、すぐ打ち解ける人と拒否反応を示す人と二通りあります。もちろん僕は拒否反応を示さない人を相手にしていくので、全く問題は無いのですが…それにしてはガードが固すぎます。葛飾区は23区の中でも収入が少ない人たちが暮らしやすさを求めて集まってきていると言う噂ですので、どうせ収入の少ない同士、ざっくばらんに話せばいいじゃないですかね。

街に生きのいい会話が少なくなったと思う。隣あった同士、向こう3軒両隣助け合うのが当たり前。門構えのある家が圧倒的に少ない葛飾区。少しばかりの収入の差なんか関係ない。

昨日はそばの会に出た後、ジムで汗を流し、その足で図書館に行って月刊誌を読んであっという間に夕方。その間僕の家の二階では午後の2時間弱の操体法教室があった。

夕方、家に戻れば2階で宇宙の気？と一体化するような健康法の講座が開かれた気配だけが残っている。終わった後はきれいに掃除してある。この感じ悪くない。部屋の使い回し、、回転率が上がれば部屋はもっと使いやすくなる。今月末から1階の狭い台所のスペースも他のグループが使ってくださることになった。こんな狭いスペースでも使い途があることにびっくりです。

僕が家開きを積極的に進めているのには訳がある。

不動産は国から借りたものという考えは、別に特殊なものではないと思う(少数派かもしれませんが、僕はそう考える)。活かして使ってナンボ。

国民の財産保存を土地と関連付けるという方法は日本独特ではないにしろ日本では資産家の大部分は土地持ち、キャッシュ持ちの割合は意外と少ない。土地税制、が安定しているから、人心も何とか安定している(この辺はツッコミどころ満載承知)。

戦後の農地解放で土地が分散された功罪は、この際不問に。

とにかく戦後、アメリカは、日本人の強みである家制度をぶっ壊したかったと聞いています。結果、家制度は見事にぶっ壊されたとは言うものの、それぞれのお家の個別事情の水面下では結構厳しい家族の戦いがあったりして…つまり

問題先送りのツケ。

団塊の世代は、団塊の世代で生きていくから、次の世代の人たちは、僕らを反面教師として次のステップを踏んで欲しい。くれぐれも横断歩道みんなで渡れば怖くないなんていう全体主義みたいな成り行き任せだけは、やめて欲しい。

(にわかには信じがたい教育現場からの声も漏れ伝わってきます。本当に貴重なお声です。聞けてよかったです。今までなぜ聞こえてこなかったか、、全体主義にどっぷり漬かっているからだと僕は思います。漬かっているのは僕自身。孤立している人は誰が支えるのだろう。

サポーターが増えない限り、事態は1ミリも動かない)