何処で見つけたのかな~この本、もしかしてこの前読んだ武田鉄矢の本で紹介されてたのだっけ?
「ライ麦畑で捕まえて」というJ.D サリンジャーの書いた青春物語で、世界中の若者が読んだという
(私は知らなかったけど)本ですが、村上春樹訳でした。
妙に理屈ぽくてしゃべり方が大げさで10万回言い続けたとか、思ったとか、周りの友達は思いつく限りの罵倒的形容詞を付けて罵る。
くりひろげる自分の行動や会話のテンポは早口言葉のようにめまぐるしく、一応はこちらも割合一気に読み進んだものの、なんだかアホらしくなって8割読んだところで止めました。
読む時期が遅すぎたのかもしれませんが、(ある人に聞いたら高校生の頃読んだとか)
村上春樹の訳のせいかな?あの人の本も何冊か読んだけど、なんとなくニヒルな性格の主人公が多かったっけ?
自分の内面を表現して本当に一気に読めてしまうのだけど、私はあまり好きではありません。
何でいつもノーベル賞候補に挙がりながら落ちてしまうのでしょうね。
それこそ、先日いちまるさんとの会話で「余計な形容詞が付きすぎる文章」のように感じます。
本文もそうなのでしょうか?
それこそ、口直しにというか、この前買った石川啄木の豆本(詩集100選)を読んでみたくなりました。
もうそうやって突っ張って強がってみせることでしか自分の存在が危うい、今となっては甘酸っぱい感傷です、でもそれがスタートでした…社会になんか何も期待してない…うろ覚えですがそんな気持ちだったと思います、青いけど真剣だったかなと…。
「これだけの発言をした人は多分日本中でろれさんが初めて」、うん、なるほど。村上春樹がこれだけもてはやされている世の中で、えらいといえばえらい、大胆といえば大胆。サリンジャーも村上春樹も、どこがいいの、という人は結構いると思いますよ。
かく言う私、村上春樹の初期の短編しか読んだことがないんですけど(IQナントカの一部を知り合いが読んでくれて、うわ、そういうの、私読めへんわ」と思った)、この人については彼自身の作品より、彼を芥川賞に強く推して、その後も称賛し続けた丸谷才一の批評に興味がありました。
丸谷才一は明治以来の日本の「自然主義」小説を毛嫌い、というかほとんど憎悪していて、村上春樹の登場を僥倖のように感じたらしい。谷川俊太郎の処女作の序(正確には「序に代えて」)における三好達治の言葉を借りれば、
この若者は 意外に遠くからやってきた してその遠いどこやらから 彼は昨日発つてきた (中略) ああこの若者は 冬のさなかに長らく待たれたものとして 突忽とはるかな国からやつてきた
という思いだったのかもしれません。
丸谷氏の亡き後、その遺稿の中に、村上春樹がノーベル賞を受賞した場合の祝辞があったそうです。
村上春樹の口直しに石川啄木…これだけの発言をした人は多分日本中でろれさんが初めてだと思います…今寝ようと思ったらあまりの発言の切れ味にちょっと目が覚めました。世界中の春樹ファンを敵に回すが如き発言、ファンをちょっと不安な気持ちにさせて別世界を体験させる彼の手法がイラつく…と言うことでしょうか?よく寝られそうです、ありがとうございました、おやすみなさい😚 あ、サリンジャーのライ麦畑で…は…学校をはじき出された青年がこれから社会に面と向かう戸惑いと決意を青春グラフィティーとしてよく描いているなぁと僕は思いましたよ、僕も18歳の頃どてらを着て夜中じゅう新宿の街をさまよっていたことがあったんですよ、あれが唯一の僕の素面の青春だったかなと思っています。