我が世とぞ鴎ひしめく初陽かな
と、よんだ今年の正月から一気に秋を迎えました、ここ半年間の俳句が少ないので、結構忙しかったことがわかります。KBCのLINEトークに載せた俳句を中心に現在から遡って拾ってみます、お笑いぐさ、です♪
秋は来ぬ月にむら雲草ボーボー
と、昨日ビールを飲みながら近所の公園で月が見えないお月見をしていました
今朝の秋長袖通し素足見る
夏じまい川風そよと雲垂れる
夏終わり川風受けるベンチかな
雲に浮く宵待つ月と夕涼み
蚊に食われ天井見上ぐ目覚めかな
距離を置いても追いかけてくるニュースに…
大水に後ろめたさや夏の朝
権力にまみれる鬼の夏の闇
まどろみに顎刺すかゆみ蚊の羽音
扇風機夏掛け布団夏は来ぬ
アルミ戸の野暮な門扉にゆうげしょう
散る桜受けて恥ずかし野辺の草
桃色の子ら連なって桜道
薄墨の空を映していま桜
春の野に遊ぶ園児は桜組
お彼岸の春のみぞれに塵鎮む
季節の移り変わりに右往左往しなければならない(僕だけかも😉)自然災害に毎年見舞われる日本、それでもその3倍も4倍もの自然の恵みも与えてくれる日本、その日本の平和こそ、かみしめるべきだと今寝床で考えました、今兄は自分と戦っています、登らなければならない山もある
春といて人移りゆく風頼み
ゆるゆると緩め急峻山の春
移る雲花恋しがる老いの春
寝そべって天井仰ぐ春昼前
夢うつつ夢で旅する春のたり
生活が一変する兄の身辺の小物類を買い集めた帰り、中川の川辺におりて、空を見上げ、気の抜けたようなおおらかさで広がる雲に疲れがとびました
はるばると置いてみました春の雲
季節の巡りに合わせて午後少し陽がさしてくるようになりました
家の前の小さな植え込みに、梅の蕾を発見。あぁ紅梅があったんだ🤭と、気が付きました、前に住んでいた方のお人柄が偲ばれます
春の雲押して風吹き梅ゆるむ
あなうれし春の年金画集買う
梅開花見つめる老いの一里塚
情けない句に聞こえたらごめんなさい…老いと道連れに気張っていくぞと自分自身に空気を入れたところです😅
コロナ禍にひねもす読書残り雪
日陰に雪がまだ残っていました。やることも残っていて…それを楽しみとも生きがいともしてゆきたいと思いを新たにしました、日陰の梅、咲いてくれてありがとう
巣ごもりや名のみの春と根比べ
歯ぎしりの姉の寝顔に早春賦
折り合わない姉弟ですがこの年になると、もうどうでもいい、穏やかに春を迎えてくれという気になります
昼時の風に春寒む日向ぼこ
風は冷たいけれど春を感じます。
数年ぶりに母が好きだったぶどうパンを買い求めました、ついでに焼き鳥も。夜は焼き鳥を串から外して焼き鳥丼。風邪も少しおさまり今の時期こそ春という感じがして参りました。
根性なしの僕は外に出て寒さの中月を見る気力がありません、葛飾文芸クラブのLINEの投稿写真を見ながらつくりました
仰ぎ見る早春の月刺さる空
早春を月と愛でたし燗の酒
立春と聞けば今日から燗はやめ
せめて一瞬でもコロナを忘れ春に乾杯したいと思いました
かきもちを焼いて春待つ台所
春拾いひなたぼっこの冬公園
曳き綱に犬意地見せて冬小道
一休みしていると人生模様ならぬ犬の老いの歩みが見えて苦笑いです、主が引っ張っても、恬:てんとして動きません
焼きたてパンガリガリかじる日向ぼこ
鳩どもとひなたぼこする冬公園
スッキリと雲がうんこ出す冬陽かな
雲の後にその雲がひねり出したウンコ(雲子)のような雲が続いていました
菜の花を湯がいて青の春の夢
飯炊きのお焦げ頬張る寒の朝
わざとおこげを作って、楽しみます、香ばしいおいしい、ついでに焼け焦げた鍋の煙が警報機も鳴らしてくれました、、カジです!カジです!
火事じゃありません、家事です、おはようございます😅
梅つぼみ春を先取り口ひらけ
水彩で描いた筆あと寒の雲
初雪や植え込みなべてほっかむり
シジュウカラ柿の実はなし枝の雪
シクラメン春到来を主(ぬし)と待つ
葉牡丹に見えるサボテン春まだき
と借景俳句メモしてたらメモ用紙に酔っぱらった時に書いて一茶のパクリと気がついて、、ボツにした、、、、めでたさも一人分なりお正月(めでたさも中くらいなりおらが春)、、見つけました
ろれさんの化粧さざんか初俳句、拝見して物干しに出てみれば…
路地裏を墨絵に見せる雪化粧
新型コロナも一休みしてね😉
ぼくがつれづれによむ歌は
文学でなし、単なる暇つぶし
毎朝プレゼントされる毎回新しい毎日をぼくはただただ文字遊び
我が世とぞ鴎ひしめく初陽かな
以上。
一昨日にKOTORI通信へのコメントで大西民子の歌に触れ、昨日はエノコログサの投稿を拝見して「エノコログサの歌があったような」と書いたあと、昨夜就寝前にネットで大西民子のことを調べていたら、次のような遺詠が紹介されていました。
・来む世にはゑのころぐさとわがならむ抜かれぬように踏まれぬように
私がかすかに覚えているえのころぐさの歌とは異なりますが、この偶然をどう形容したらいいのでしょう。