昨日立石図書館でビジネスの種を見つける…という講座があり受講してきました。女性の中小企業診断士がアメリカのEffectuation 起業家的問題解決アプローチに基づいてお話ししてくれました。その手法はともかく中に出てきた2つのサンプル?が面白かったので紹介します。
1つはある料理家が実践して成功した例です。コロナ騒ぎで商売が縮小する中、鱧の骨切りならぬ骨抜き講座を始めたところ大盛況…ひょうたんから駒、仲間や地域を巻き込んで活況を呈したという話。ご存知のように鱧は骨を細かく包丁で切って食べやすくしないと食べにくい料理…それを何の事はない基本に戻って骨を抜いて食べさせる…結果、大きな鱧でも問題なく料理できる、こんなこと誰もやってなかった…大笑いです。
もう一つは講師のお友達が仲間を巻き込んだネーミング、いわく、トータル健康アドバイザー…健康に関するお仕事をしている人が集まりやすいですよね、これもどうってことないアイデアなんですけど…目指すものはそれぞれ少しずつ違うとしてもとりあえず集まってみるときの第一ステップとして僕は◎をつけました。
(余談ですが、講座が終わった後何か質問は?…無言…無言…僕ははーいと手を挙げて印象に残った上の2点の話をしました、ついでに老婆心ながら一言付け加えました、せっかくお集まりになったんだから(このまま散り散りになるよりは今日の講座に出てきたキルトの原則:周囲を巻き込む意味で)皆さんお知り合いになっておいた方が良いように僕は思いますね…無言…無言…典型的日本的風景だなぁといつもの感想をもって立石図書館を後にしました。
な、るほど、、焦る理由、、受け入れ側にもそういう理由がありましたか…😌
ははは、私の場合だってそういうことありますね。一般の講義などでは、欧米のガキは愚にもつかぬ事をえらそうに並べるので、私も相手にしたくないと思う。ただ、これ語学の、それも会話・コミュニケーションの訓練なんで、何も言ってくれないと先生方は困っちゃう。日本の自分の学校に戻って、そこの先生が試してbeforeとafterがほとんど変わりがないと思ったら、派遣する生徒だって減らされてしまう。それで焦っているんだと思います。
余談の部分、よく分かりますね。アメリカや英国で夏季英語講座が開かれ、日本からも坊ちゃん・お嬢ちゃんがたくさん参加するのですが、講師の方々は日本人のクラスを担当するのをとても嫌がるんですって。まず、日本人ばかり(あるいは7割以上が日本人)のクラスにすること自体が問題なんですが、日本の学校(主に私立)と契約していて、そこから送られる生徒を同じクラスに、とか要請されるらしい。
するとクラスは授業中はもうシーンとして、質問も感想も出ない。何かを訊くと答えは「メイビー」ばかり、フラストレーションが溜まる、と講師の方々はこぼす。これはドイツに住んでいて英国の英語コースに参加した日本人が言っていました。彼はドイツ語から始めたから英語はさほど苦労しなかったけど、彼の間違いが典型的なドイツ語話者の間違いなので、「面白いわ、また来てね」と言われたそうな。
それにしても、仲間同士では喋りまくる少年少女・中年男女が、ちょっとしゃちこばった場所や知らない人もいる中ではどうしてこうも無口になるんでしょう。
鱧の骨きり・骨抜きはやったことないですが、鯵は試してみました。問題は女性は手が暖かいので片手で鯵の身を抑えている間に魚がだんだん古くなるような気がすること。「女の握った寿司なんぞ食えねえ」というオッサンたちの声も、差別ではないと思いましたね。