12月8日(金)
昨日、兄のいるリハビリセンターに行き今の兄のリハビリ状況をスタッフの方に確認しました。その所見を兄に話したところ、、本人の自覚とのズレが判明しました。
スタッフたちには多分に希望的観測もあり兄の
自覚とはギャップがあります。
で、兄と相談の上、念のため体を支える歩行器などの補助具を体験入所先の施設にも用意するようにケアマネージャーさんにお願いしました。
その後施設に持ち込む身の回り品を次々に兄の家からリハビリセンターに持ち込みどれとどれをとりあえずもっていくか、兄に確認して貰いました。荷物を持って歩いて10分ほどの距離を3往復するのはさすがに辛く、兄の家にあった自転車を使いました。
夕方通勤客の群れに混じって電車に乗り込んだ時は肩がビシビシに凝っていて、頭も固まってました。人目も気にせず車内で柔軟体操をして、乗り換え駅の自販機でホットレモンを一気飲みして一息。立石の蕎麦屋に辿り着き熱燗でいっぱいやり始めて、やっと人心地つきました。すべて気疲れです。
びすこさんのこのコーナーのコメントにほっとしながら酔いとともに、やっと脳みそが回り出します。
気がつくのが遅かったですが…仕事をしていたときの疲れ…体力ももちろんそうですが疲れの本当の中身…「気疲れ」だったのですね。気疲れはいけません…本当に精神を消耗させます。脳みそもバランスよく使わないとダメだなぁと自覚しました。
(今日は…朝食後、四つ木御殿へ行って、作っておいた押し入れのカウンターのペンキ塗りをさっさと済ませて、気分転換してきます。
ところで…車内でスマホをチェックする皆さんをつい冷ややかに見てしまいますが、、「自覚できない気疲れ」解消法なのかなと思えば同情的にもなるし、「自覚できない」ところに注目すれば暗たんたる気持ちになってきます。
あなたの本当に知りたいところは何なのですかと一人ひとりに聴きたい気分)
写真は今さっき四つ木御殿の押し入れの中に作ったカウンターに水性ペンキを施してきたところです。
施設のスタッフの皆さんはできるだけポジティブに捉えようとしていらっしゃるのでしょうが、私はこの頃いろんな人を見ていてポジティブ疲れという言葉を思いつきました。ネガティブでも悲観的でも、自殺とか自傷に繋がるようなものでなければいいではありませんか。日本中が、いえ、世界中が、とにかく希望を持たねばならないなんて、これが私のようなへそ曲がりには煩くてしょうがない。
お兄様はきっと、まだまだ、と感じておられて、それは至極まっとうな感覚だと思います。これではいけない、この程度で満足してはいけない、というのは日本人の特徴でもあり、それは好ましい傾向ではないでしょうか。
私が海外開発援助機関で仕事をしていたとき、来日者にまず英語のレベルについて記入してもらうのですが、自称「流暢」の人が片言程度で、「まあまあ何とか」の人は実はほとんど一言も話せない、なんてことがしょっちゅう。それでこの自分で記入してもらう方法は止めて、職員が英語で面談して決めるようにしました。日本人風に「控えめに自己評価するだろう」という期待はものの見事に外れたわけです。
至るところでスマホ、カフェやレストランでもデートと思しき二人が別々にスマホを繰っている。これで「繋がっている」わけですか。どこの誰と?目の前にいる人は無視して、別の所にいる人間と繋がれ結ばれて、それでどうするねん、と訊きたい。
カウンターの色、ちょっと濃い黄色で、この塗料には少し緑も入っているのかな。こういう色で壁を塗った家は、アルザスでよく見かけます。ピンクや紫もあります。
同じ赤でも青でも千差万別のニュアンスがあって、女性の場合、これは服に合うアクセサリーを選ぶときとても大事なんです。最近私は濃い緑の服(ブラウスとセーター)を続けて買ったのですが、色は気に入っているのだけれど、それに合うアクセサリーがない、と困っているところへ、クリスマスマーケットで同系色の絹で作った数千円のネックレスを見つけて大喜びしています。この「同系色」というのがミソなんですね。
ドイツ人は一般に視覚的な美に関して劣っている、いえ、「未開発」なんですよ。イタリア人やフランス人に叶わない。それで悔しがって彼らの真似をすると、とんでもないチンケな結果になります。(賢い人はそれを知っているので、例えばダイムラーとかBMW、VWなどの車の外観は、ほぼ全てがイタリア人のデザイナーによるものです。内部の機構はもちろんドイツ製。)
アルザスとドイツ西南の町とはライン川で隔てられていますが、フランス側から川を渡ってドイツに来ると、町並み・家並みが違ってくる。アルザスではカラフルな可愛らしい家が多いのに、ドイツに来ると途端にベージュとか薄い灰色とか、地味になる。家の造りはドイツ側の方が遥かにしっかりして堅実で、多分耐久性にも優れているはずですが。地味なのは厭だと、ドイツ人がへたに色を塗ると、センスがないのでいとも滑稽な外観になってしまう。日本の町に「洋風」が余り似合わないのと同じ。