11月25日(土)
ウーマン・リブ、、に関する本を読み始めたら…やはり目から鱗が落ちます(600ページ近い本なのでいつものように飛ばし読みすることにします)レズビアンの項を読むと、この世界も多様、真面目、深刻で…普通の結婚をした女性が…女性と関係を結ぶことで自分自身の本当の安心感を得るケースなどを見ていますと、人間て本当に人様々。
で、ちょっと小説に戻ります。あらすじづくり。1950年代後半、亜紀はアメリカの中学校から日本の公立の普通高校に入学して、のびのびと高校生活を楽しむ…なんて話になるわけがない、ある意味、亜紀はアメリカ人、、でも母親、順子の家庭教育も行き届き日本語にも不自由ない…つまり同世代の日本人ともうまくやっていけるはず。
アメリカの中学校で課外授業の空手コースをとっていた亜紀は、日本の高校で女子バスケット部に入る。浅黒くはあるけれど、同世代の日本人よりも少し背が高く、スリムな体は見た通りの弾力を秘めて、バスケット競技においてもたちまち頭角を現す。
(えーとレズビアン…早速本の影響で女にはその傾向があるということにして(すいません僕の偏見です、、本の中ではそんなこと一言も書いてありませんが…女同士が、歳に関係なく、手を取り合ってキャッキャ言っている場面結構目にしています…真似できる男は少数派、女同士の親和性、これには女の反発もあるとは思いますが、まぁ小説と言うことでご勘弁)
エミ、はそんなstatuesque/均整のとれた亜紀に抱きしめてもらいたい妄想を思い描いて毎晩悩ましく床についている。
エミは自分から志願して亜紀の子分になる、さらに亜紀が進学することになる女子美術大学も、受験し合格する。
このセッティングで、、こんなシーンが浮かびました。
①エミの亜紀に対する告白場面
②後に亜紀の籾二に対する恋心を知り、自分自身の揺れる心をとりあえず棚上げして、エミがキューピッド役を引き受ける場面
③時代を遡り、、
亜紀がまだ中学生で、実質順子が切り盛りする(祥太郎はニューヨーク郊外で幼稚園を経営している、まぁ隠居)ニューヨークの画廊に寄った帰りにセントラルパークで太極拳の老人に出会う場面
ちょっとやってみました、例えば③
1950年代後半マンハッタン
10階建てのビルの真ん中がトンネルのようなデザインになったほとんど飾りのない正面玄関を入ると、そこが最近、新装した順子が支配人の人気のギャラリーだった。
亜紀はウィークデーの学校帰りにギャラリーに立ち寄ったが…順子が客の接待をしていて、順子の客に対する言動から込み入った話をしていることを感じた。
亜紀は、奥の事務室にあったクッキーを食べながらティパックの紅茶を入れ、当分終わりそうもない客との応対に忙しい順子が立ち話をしている店の様子を事務室の中からしばらく見ていて、順子に話したいピクニックの話は別の日にすることにした。
店の客にさりげない大人っぽい会釈をしながら、亜紀は通りに出た。平日なのでセントラルパークは多分空いているだろうと、そちらのほうに向かう亜紀。
セントラルパークから見上げる空は広い(1950年代後半の今から100年近く前この土地の収容費用はアメリカがロシアから買ったアラスカ全体より高かったと言われている、、ウィキペディア)。
亜紀は軽くジョギングをしながら少しずつ視界に入ってくる、年の割には背中がまっすぐな老人が体操をしているのが見えた。小さな湖が近くにあり、ケヤキの大木のすぐ下で、人目も気にせずゆるゆると体操している。そばを通り過ぎるときそれが聞いていた太極拳と同じ種類のものであろうと察しがついた。中学校の空手の講師から護身術の1つとして太極拳というものがあると知っていたからだった。
しばらく立ち止まってみていた亜紀はつかつかと近寄って空手の足刀横蹴りを軽やかに披露してみせた。
老人は早速興味を示し、手招きして自分に向かって来いという仕草をした。
亜紀はニコニコしながらそれでも真剣に老人に当たらないように注意しながら横蹴り、正拳突き、回し蹴りを器用に繰り出す。
そのうち老人はちゃんと突っ込んこいという仕草をした。
亜紀は調子に乗ってキメの得意の正拳突き、あっ!しまった本当に突いてしまった、老人が身に付けた木綿の擦り切れたような感触をこぶしに感じたからだ。
亜紀の一撃は老人の体が柔らかに受けて老人の体を一回転させた。
亜紀は、自分の突きが、ショックアブソーバーのような、老人の体を1回転させたことを理解した。
ぼう然と立ち尽くす亜紀を見ていた老人が、亜紀を見つめながらゆっくりとうなずいた。亜紀が、1連の動きをスローモーションビデオを見ているように、頭の中で映像を繰り返し、何とか言葉に移し変えようと反芻しているのがよくわかったからだった。
(今日はお誘いを受けたのでスープ研究会に顔出しその後は友人と会い、いろいろグループ活動について提言をもらいたいと思っています。
立石駅の顔だった半世紀使われ、親しまれた改札口を、再開発工事に伴い壊すことになるので今日はそのイベントもあるそうです。僕の頭の中にしっかりと改札口は今後も残っていきますのでイベントはスルーさせていただこうかと思っています)
また雑談。ニューヨークの一等地の値段がアラスカ全体よりも高かった。そういう現象は今もありますね。私はバブルがまだ完全に破裂していない時期に千代田区一番町にある英国系の会社で仕事をしていたことがあります。その近くに英国大使館がありました(今もあるはず)。本国から来た英国人の取締役がその大使館の土地の値段を聞いて、「それでロンドン全部が買えるね」と言っていました。英国大使館は凄く広いし、しかも私の記憶が正しければ明治維新で日本に出来た最古の大使館みたいです。
レズビアン。男性には面白がる人が結構いますね。その彼らも「ゲイはあかん」などと言う。それと同じノリで、女性の間では「ゲイはまだ許せるけど、レズは厭だわ」と眉を顰める人が多い。自分にとって近い話だと厳しくなるのでしょう。
私がまだ10歳前後の頃ですが、母や叔母の年代の人が女学校時代のSの話をときどきしていました。私より一回り以上年上の人たちなら、少女小説の元祖と言われる吉屋信子の作品を読んでいたようです。一番有名なのは「花物語」、スズラン、あやめ、勿忘草などの題で50編余りが収録されているそうです(ほんの一部だけ読んだことがある)。文学史の中には入らないけれど女の子への影響力大で今も刊行されているそうなので、図書館で借りられると思います。女心、と言っても大正から昭和にかけてですけど、今も変わらない部分はあると思うので、参考になさってみてはいかが。