11月10日(金)
弓の名人が的を命中させる。百発百中を証明するために射続ける、、順調に命中し続け、あわや実現するやにみえたが力尽き、弓が引けなくなる。呆然とする弓の名人。息を呑んで見守る観衆。静寂。
1人の老人が弓の名人に近寄り、瀉血を試みる。名人は気力を取り戻し、見事百発百中を成し遂げる…中学校で社会科の教師が話してくれた話です、突然思い出しました!
大リーグの記録を次々に塗り替えている大谷翔平がダブって見えました。靭帯を手術し、二刀流復活を目指す大谷翔平。観衆もまたそれを望んでいる。
そこまでしてまで本人も、見守る方も結果が見たい、、ちょっとやり過ぎと思えるとことん追求して行く人間の性(さが)。
闘争本能剥き出しのボクシングにもルールがあり試合開始前にそのルールをレフェリーが対立する選手に伝える。
ルールは結果を見るためにある。
あらゆる闘争、理由の如何を問わない戦争にもルールが必要だ。そう言いたい。
危険を犯す権利についても考えていきたい。
小説の半ばから…年齢と時代が錯綜していきます。一例を言えば…外見やバイタルチェック(バイタルサインだけ見ても、精密検査をしないとその人の実際の年齢がわからなくなっているほどの領域に世の中は進歩している。
事実(小説の中の事実)翔は年相応の老婆ですが、亜紀ははつらつとした50代の女性にしか見えません。つまり翔が亜紀のお母さんに見える。子供に還ることまで密かに研究する者まで既に存在するという噂まで流れる時代。
2050年まであと少しの頃
この小説のずーっと先なのですがちょっと試作してみたいと思います
亜紀は国の上層部、指導者層の人間に安全装置を組み込むべき(衝動的に間違った判断を下す恐れを最小限にとどめるため)と学会その他で発言しだしている。
亜紀は日本政府の諮問機関〇〇の座長を務めている。
それと若作り?何の関係がある?それがおおありなのだ。形態が意識を鼓舞し、恋愛がゲーム(必須のゲーム)として容認される世の中になりつつあった。
意識が形態に及ぼす影響、と形態が意識に及ぼす相互関係はすでに各国で実証済み。ぶっちゃけた話若々しい恋愛をすれば形態もまた影響を受ける、つまり若いツバメを持てば身も心も若くなる。高齢の男が若い女を恋人にした場合も同様。臓器交換とサプリメントの併用で割と短期間で変身可能。世界各国で「歯止めがかからない位」人体実験が進んでいる。異議ありと叫ぶ亜紀の娘、翔や一部の穏健派の学者の声は既にかき消されがちになっている。暴走を食い止めなければ人間は人間でなくなる。欲望を野放しにするわけにはいかない、世界中に「悪癖」が蔓延する前に命をかけても戦う、と翔は、亜紀の政府外郭機関〇〇に対峙する民間機関〇〇の代表として奮闘する日々を送っていた。
思わぬ再会を果たす物部亜紀とジョン・クワナベもまた対立する。
(ジョンは自分の目を疑った、70年近く前のアキの面影をはっきり残す50歳位にしか見えないアキが国際会議場の大画面に映し出されていたからだ。
アキ、、君は一体どうしちゃったんだ?若かったぼくを良導し、激励してくれた君はどこへ行っちゃったんだ?君の狙いは何だ。まさか肉欲?オピニオンリーダーとして長いこと〇〇社会意識委員会をリードしてきた君…何のつもりだ…何かの悪い冗談か?
(世界各国から集まった〇〇社会意識委員会のメンバーの国連の国際会議場における話し合い…
人間の意識改革制限条例の設定について)
国連では世界各国から意識改革を担当している要人が条例の決定について緊張した討論が続いている。世界各国の代表団が一堂に会している中、出席を拒否している国もある。緊張する各国代表団。
(危険を犯す権利、宇宙空間の人口居住地の管理維持に関する国際協定、、、その他いろいろの会議も同時に行われている国連会場では、〇〇社会意識委員会のアメリカ代表と日本代表の意見が交わされている。)
人間性とは何だと迫る亜紀、そんなものは頼りにならないんだと亜紀は基調演説の最中。
一方、アメリカ代表団団長のジョン・クワナベは…「人間性」は頼りにならないからこそ存在意義があり、人間から悩みがなくなることが問題なんだと心の中で叫んでいた、、、。
日本からテレビ会議で傍聴していて、かねてよりジョンの考え方に同調し始めている翔は「意識収束システム」を使ってジョンにエナジーを送り続ける。
今日の母は変だ。母の意識収束システムにドライブをかけているものがいる!
もちろんすぐに逆探知をかけているが、この頃では通信網の電波帯が満杯で、世界各国でネットワークを介さない直結対面ケーブルでしか内緒話ができない世界になっていた。
発信源はどこだ?まさか日本?日本なのか?翔はパニックになりそうな自分自身をかろうじてコントロールしていた。
世界中がまとまりかけているのに日本から亜紀にドライブをかけて立法に反対している、なかよし国家日本がこの期に及んで反対?
お母さんしっかりして、翔は思わず声に出して叫んだ。届くはずもないニューヨークの国連会議場。
ジョンは亜紀の意識コントロール異常検出暗号キーの解読にもう少しで成功するとの連絡をハッカーグループの1人から受信した。
会議に15分間のブレイクが入った。ジョンはアキに近づいてにこやかに、声をかけた…やー久しぶり覚えている?
100歳を超えているジョン・クワナベも声だけは若々しい。
一方の亜紀も芝居っ気たっぷりにオーバーアクションで応ずるが、、、ジョンに見破られていた。
アキじゃない!?個体識別パターンは本人であると証明している…でも本人じゃない、ジョンは確信した、亜紀の意識に潜入しているものがいる!亜紀を亜紀たらしめている意志、どこだ、どこにいる?
それとも?まさか、自己犠牲?体を張って時代錯誤の反面教師になろうとしているのか?アキならしかねない。
ど、どうする、亜紀の発言の影響力の大きさにジョン・クワナベは一瞬頭が白くなった、、。
(シナリオその1です、、もっともらしく作ってみましたが…もっともっともらしくするために…なんか相当苦労しそうです、ふー、
今日は昼から、兄の入院しているリハビリセンターへ行って病院の支払いその他をして参ります。兄には家族LINEで、僕の交通費、日当、立て替え費用、、すべて兄自ら支払いするようににっこりマークを添えて伝えてあります、僕の要求に否を唱えることなくさっさと支払いたい兄です、、あはは🤣)
人間がだんだん不気味になってきますね。臓器移植が可能になった時から、中国などでは死刑の執行後に直ちに臓器を取り出す係が設けられ、実は国家の許可のもとで臓器が取引されているとも聞いています。それ以前は、誘拐してその血液を目いっぱい絞り出して売る、死体(蝋のように色を失くした)は海や川に捨てる、というビジネスがマフィアの間で流行したそうな。これらに比べると、戦場をくまなく歩いて戦死者から金目のもの・使用可能なものをはぎ取る、なんて輩はまだ罪が小さいといえるかもしれません。
バイオロジカルな認証というのがあって、指紋や虹彩、顔の造作で身元をチェックすることができますが、最近は何かチップみたいなのを体に組み込めばそれも不要になる、というようなことを言っていました。生まれた時に体のどこかに入れておく?そうやって一生管理される?
母の台湾での思い出話の一つに、台湾の一部の人の間に、生まれて間もない赤ん坊の耳たぶに穴を開け、そこに耳飾りを掛けられるようにする慣習があって、その際の赤ん坊の泣き声が断末魔のようにすさまじかった、という記憶がありました。それで私は未だに、耳たぶに穴を開けるピアースというのを受け入れることができません。
弓の名人の話、中島敦の「名人伝」を思い出してしまいました。