小説ならそこそこ面白いと思っても1冊読むのに1週間はみないとダメで、いつもはせいぜい2冊が返却できる(2週間)期間のため、欲張ってもダメなのですが、この人のエッセイはすぐに読めてしまうので、2日で読めてしまった事もあり、先日から閲覧も出来るようになったので5冊も借りてきましたが、サクサクと進んで今3冊目です。
大阪弁の会話調だし。。
そのなかで、「人生はだましだまし」の中で例えば、アフォリズム(分からなかったので調べたら格言のようなものという意味)のない恋愛小説なんて気の抜けたワイン、線を開けて久しくたったビールのようなものだと言ってました。
なので、1章ごとにアフォリズムが出てきます。
そして、毎日のように聖子さんちにやってくる飲み仲間と話してることは、言葉遊びを楽しんでるのですね、結婚とは?友達とは?恋愛とは?それぞれの立場で好き勝手なことを大阪弁で言ってみんなで笑っています。
それが、あながち冗談ではなくそれぞれの立場では真理なのですね。
どれが正しいとは言えないけどみんなで楽しく笑えれば、それが一番っていう感じ。
悲惨な会話にはならない、笑い飛ばせる会話ばかり。
これが老人力の極みなのでは?こういうふうに、神さんが気まぐれに決めた(聖子さん曰くその日Xデー)日まで続けられたら人生最高やな~と思った次第です。
この作家のエッセイの一つに「楽老抄」というのがありますが、もうお読みになりましたか。題に「老」という字が入っているけど、これが書かれた頃の聖子さんはそんなお年じゃなかったはず。
1928年生まれなんですね。郷里で親しくして来たご老女の中にはこの年代の人が多く、私は田辺聖子によって書かれた戦後の「ハイミス」の女性たちの話にとても共感があります。戦争で若い男性の多くがいなくなり、ということは「適齢期」の女たちの結婚相手も激減してしまった。そんな中で孤軍奮闘する女たち。
あるエッセイで、いつしか日本には若い男が溢れるようになった、これが平和ということなんだ、と書いています。
写真、ほんと素敵。花はシャガでしょ。あまり目立たない花なのに、ここではプリンセスになってる。
本当にその通りだと思います…たわいないことをしゃべって笑いあえるのが最高だと思いますね♪ よくまぁこんな素敵な写真が撮れますね、魔法使いにガラス細工に閉じ込められた、バッタも花も!