千夕報　📎　016

8月3日(日)

髪の毛が一瞬にして変わるという話…円形脱毛症の話、金色の髪の話、髪の毛を剃る話のうち、、髪の毛の色が一夜にして変わったという話をします。その前にちょっとマクラ振ります。

昨日午後3時過ぎ… 3時過ぎには意味がある。体験的に3時過ぎれば真夏の日差しが幾分弱まる。ここポイントです。必ず弱まる。温度計で測れば多分地表の熱気はあまり下がってないかもしれない。それでも地球は夜を迎える準備をしている。人間もまた体内時計に従って夜の準備をする(心頭滅却すれば、火もまた涼しのたとえもある、多分ほんとだ)。

何が言いたいかと言うと、自分自身の体の声をきちんと聞き取って、体と心を寄り添わせることを、テクニックとして、身に付けておくべき、、これが言いたいのです。

僕はこれを実際の仕事をしながら学びました。人間もまたいつも準備をしていることを学びました。表面的には何も変わってないように見えるかもしれないけれど、人は毎日変わっている。全身全霊で変わろうとしている。さて、本題に入ります。

僕が30代前半の頃、人が一瞬にして変わる場面に何度も遭遇しました。一瞬にして変わったように見えましたが、それぞれの人の中では変わるべくして変わったと今では思っています。今日はその1例だけお話しさせてください。

友人達と立ち上げた会社を最初に辞めた僕はお金がなくても始められるペンキ屋に着手した事は前にお話ししました。

立ち上げ当初のメンバーの熱気も少しずつ収まる頃、契約していたコミッションセールスの人たちとも袂を分かち、営業活動も工事も全て自前でやることになりました。勢いというのは恐ろしいもので、僕ともう1人の営業マンが仕事を取る…その仕事を自前の職方、つまり工事部門の連中が、とにかくやっつける(仕事をこなす)。

見よう見まねで始めた仕事ですが、半年もたたないうちに、自分たちで足場を組み、家の外壁のガン吹き工事までこなすようになりました、、そんな折り、、江東区にある、ちょっとおしゃれな家の工事をしたときの話。工事も順調に進み、お客さんがお茶を出してくださいました。たまたまその近くを営業していた僕も合流。

品の良い奥さんが工事をしている僕の仲間におやつを出してくださって、、若い仲間たちも、仕事の山場を越えて、出されたお茶を飲み、ほっと一息ついた頃、、そこの奥さんがポツリとしみじみ漏らした言葉…僕らの仲間の金髪の若者(40年前金髪が流行り出してはいましたが、金髪そのものは今と違って…触るな危険、のようなマークだったと思います、金髪の彼も周りのものは誰もが知ってる札付きのワル17歳)を惚れ惚れとした表情で見ながら…

うちの子供も、、こちらの方のように、仕事を手際よく黙々と片付けるような人になってくれたらなぁと考えてしまいますね、、と、言ってからちょっと目を落とした、、まぁそれだけのことなのですが、続きがあります…。

翌日、若い職人さん達の中のリーダー格の金髪の彼…髪の毛を真っ黒に染めて登場しました。

人は一瞬にして変わる。でも、それは、はたの人間が見てそう見えるだけで、もしかしたら彼の中ではずっと探っていた臨界点？だったのではないかと当てずっぽですが今ではそう思います。

10年位前でしたか、今日の話の主人公が豪快に笑いながら僕が今何をしているかの偵察を兼ねて電話をかけてきて、今は当時の彼と同じ位の歳の息子さんがいると伝えてきました。